読者の悩みを解決するブログ記事の書き方のコツ【ディベーターの思考法】

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「ブログを更新しているけれど、意味のある記事をかけているか不安だ。」
「ターゲットを決めたり、悩みを解決したりすることが大事なのは知っている。でも、ちゃんとできているか微妙だ..」

このような悩みを持つ方に、記事を書くときに必須のディベーターの思考法を解説していきます。

 この記事を読むとどうなる?

  1. ターゲットを決め、読者を想定するときのコツがわかる
  2. 読者の悩みを確実に解決する記事を、書けるようになる
  3. 記事の価値を見定めて、自信を持って書けるようになる

この記事を書いている私は、即興型英語ディベート歴2年。文章を書くときに、ディベートの思考法がすごく役立っています。

記事の書き方✖️ディベート思考

ディベート×ライティング
競技ディベートをやっています。
ディベートの世界では、初心者ディベーターが最初に学ぶ、基本となる思考法がいくつかあります。その思考法は、ライティングをする上でも大切な考え方で、応用ができます。

なぜなら、ディベートも記事のライティングも、「人を説得する」という共通の目的があるからです。

ディベートとブログ記事の共通点

競技ディベートにおける勝利条件は、第三者であるジャッジを説得することです。
例えば、「ある政策を行うかどうか」についての論題では、賛成・反対側にわかれた両チームが、ジャッジを説得するためにスピーチをします。そして、ジャッジにその政策をとらせた or とらせなかったチームの勝利です。

同様に記事のライティングも、その目的は読者を説得して、特定の行動をとってもらうことです。

  • 解決策を提案して、実行してもらう
  • ある商品やサービスを買ってもらう
  • サイト内の他の記事を読んでもらう

そのため、ディベート思考はライティングに役立ちます。

(※英語ディベートがどんな競技かは、こちらで詳しく解説しています。)

重要な3つのディベート思考

今回は、記事を書くときに役に立つディベート思考を、3つご紹介します。

  1. 読者を想定するアクター分析
  2. 悩みを解決するためのSQ・AP思考法
  3. 記事の価値を測る三角形

順番に解説していきます。

【思考法①】記事の読者を想定する「アクター分析」

アクター分析

1つ目の重要なディベート思考が、アクター分析です。

これは、その政策により影響を受ける人(アクター)を特定し、それがどんな人たちか?を深掘りしていくことです。アクターの特徴を分析することで、その人たちが受けるメリット(デメリット)を明確にすることができます。

そして、記事を書くときに分析するアクターは、もちろん読者です。読者を詳しく想定することで、その人たちのメリットになる記事を書くことができます。

アクター分析の2つの評価軸

とはいえ、ここまでの内容は他のライターさんの記事でも書いていることです。いわゆるペルソナの設定です。

そこで、ここではディベーターがアクター分析で特に注目する、2つの軸を解説します。それが、「Incentive (動機)」と「Capability (能力)」です。読者を想定するには、この2点に注目してください。順に説明します。

① 「何がしたいか?」に注目する

まず最初に注目する軸は、Incentive (動機)です。読者があなたの記事をクリックする動機を考えます。なぜなら、読者の動機を満たすことは、そのまま読者にとってのメリットになるからです。

基本的に、記事を検索する人は、何らかの情報をほしがっています。その「〜を知りたい」という動機を5Wで深掘っていくと、漏れなく分析することができます。

  • Who (誰が)
  • When (どのタイミングで)
  • Where (どんな場面で)
  • What (何を知りたい)
  • Why (なぜ知りたい?)

具体例

例えば、こちらの記事『図解の作り方を完全公開』では、Webデザインツールを使用した図の作り方を解説しています。そのときは、以下のようなアクター分析を行っています。

  • どんな場面で図解をしたい?【where】
    →ブログ、Twitter、仕事、ゼミの発表
  • どんなタイミングで検索をかける?【when】
    →これから作らなければいけない資料がある。(基本はパワポ?)
  • なぜわざわざ検索する?【why】
    →みんなを感心させるような資料・かっこいい資料を作りたい
     情報発信に付加価値をつけたい

読者の動機は、ひとつの大事な注目点です。

② 「何ができるか?」に注目する

次に注目する軸は、Capability (能力)です。読者が「その時点で何ができるのか?」に注目します。

なぜなら、同じ動機を持っていても、読者のレベルによって必要な情報は異なるからです。

具体例

例えば、こちらの記事『図解の作り方を完全公開』でも、読者のレベルによって必要な情報が異なります。

  1. Webデザインツールを触ったことがない人
  2. デザインツールはパソコンに入っているが、使うのに慣れていない人
  3. デザインツールを使いこなすことができるが、図の構成の仕方に悩んでいる人

おそらく、①の人が必要な情報と、③の人が知りたい情報は異なります。記事の精度を高めるには、「どのレベルのCapabilityを持った人に届けるか?」も絞る必要があります。

IncentiveとCapabilityに注目することで、読者を想定することができるようになります。

【思考法②】悩みを解決する記事を書く「SQ・AP思考」

SQ・AP思考

2つ目の重要なディベート思考が、SQ・AP思考です。
SQは「Status Quo(現状)」の略で、APは「After taking Plan(その提案をとった後)」の略です。ディベートでは、SQとAPを対比させ、その差分を考えることで、提案がどれだけ有益なものかがわかります。

この思考をライティングに当てはめると、以下のようになります。

  • SQ : あなたの記事を読む前の、読者の状態
  • AP : 記事を読んだあとの、読者の状態

読者のSQとAPを考える

記事を書き始める前には、読者のSQとAPを考えましょう。

SQは、記事を読み始める前の読者の状態です。これは、先ほど説明したアクター分析の結果が、そのまま当てはまります。

  • 〇〇について、悩みを抱えている。
  • 〇〇をしたいけど、やり方がわからない。
  • 〇〇が起こって、不安な気持ちになっている。

APは、あなたの記事を読み終わった読者が、どのような状態になっているか、ということです。例えば、以下のような感じです。

  • 抱えていた悩みが、解決されている。
  • 知りたかった情報を、知ることができている。
  • 記事を読んで、楽しい気持ち・安心した気持ちになっている。

差分のない記事は書かない

SQとAPを最初に決めることで、読者にとって確実に価値のある記事を書くことができます。

なぜなら、「SQとAPの差分 = 記事の価値」だからです。そこに少しでも差分があるなら、あなたの記事には確実に、価値があります。
逆に、差分を意識せずに記事をかくと「いろいろ情報は載っているけれど、結局役に立たなかった記事」になってしまいます。SQ・AP思考は大切です。

APが記事のゴールになる

SQ・AP思考にはもう1つメリットがあります。記事を書くときに迷わなくなることです。なぜなら、最初に決めたAPが、目指すべきゴールになるからです。

書いている途中で、「あれ、自分は何を書いているんだっけ?」と迷子になることを、防ぐことができます。

【思考法③】記事の正しい「価値をはかる三角形」

ディベート-価値を測る三角形
最後の重要なディベート思考が、「価値をはかる三角形」です。
ディベートでは、その提案の価値を決める、2つの大きな基準があります。「解決性 (solvency)」と「固有性 (inherency)」です。

解決性 (solvency)」は、「問題がどの程度解決されるか」という軸です。2つ目のの思考法で説明した、SQとAPの差分がこれにあたります。

そして、もう1つの重要な軸が、「固有性 (inherency)」です。
固有性は、「その提案でしか、この問題を解決できないのか?」という評価軸です。いわゆる、相対的な価値になります。

  • 固有性が高い : その方法でしか解決できないので、価値は相対的に大きくなる
  • 固有性が低い : 他の方法でもOKなので、価値は相対的に低くなる

ブログ記事における固有性

これをブログ記事に当てはめると、記事の固有性は、「あなたの記事にしか書かれていない情報か?」という評価軸です。

いくら読者の悩みをうまく解決している記事でも、同じ内容が他の100個のサイトに書かれていたら、その記事の価値は下がります。あなたの記事にしかない情報が、少しでもあればOKです。

固有性を出すには?

記事に固有性を出すことは、そこまで難しいことではありません。具体的には、以下のような方法があります。

自分の経験・感情にフォーカス

自分の経験や、その時に抱いた感情を詳しく書いてみると、固有性を出すことができます。なぜなら、感情や経験は、人によって必ず違うものだからです。ただの日記になってしまわないよう、解決性を意識しながら取り入れていくとOKです。

複数の分野をつなげる

ある分野の知識を、別の分野に当てはめることで、固有性が生まれます。
例えば、この記事がそうです。「ブログの書き方」や「ディベーターの思考法」について書かれた記事は、結構あります。しかし、この2つをつなげている記事は、おそらく他にありません。これを行うと、アイデアの量が一気に増えるので、オススメです。

※ある分野の知識を別の分野に応用することを、アナロジーと呼びます。こちらの記事で解説しているので、興味がある方はオススメです。>>アナロジーの意味をわかりやすく図解する【ディベーターが使う】

図やイラストを取り入れる

これも、このサイトで行っている固有性を出す方法です。どの分野での発信でも適用することができるので、オススメです。

※当サイトの図解の作り方をこちらの記事で解説しています。>>『図解の作り方を完全公開

固有性を出して、さらに記事の価値を高めましょう。

まとめ

この記事では、ブログ記事のライティングに役に立つディベート思考を3つご紹介しました。

  1. 読者を想定するアクター分析
  2. 悩みを解決するためのSQ・AP思考法
  3. 記事の価値をはかる三角形

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。