【古典の本棚】古典本のプラットフォームを目指します【紹介記事一覧】

「古典的な名著に挑戦したいが、どれから読むといいのかわからない。」
「自分の興味のある古典本に出会いたい。」

このような悩みを持つ方へ、当サイトは古典本のプラットフォームを目指しています。

 この記事で書いていること

  1. 古典を読むメリット
  2. 本サイトで紹介しているおすすめの古典リスト【16冊】
  3. 古典から学ぶためのおすすめの読み方

情報過多のいまの時代、静かで本質的なアイデアを古典から学びませんか。

① 古典を読むメリット

Point 1
本サイトでは、古典本のプラットフォームを目指して、おすすめの本を紹介しています。

古典に明確な定義はありませんが、ここでは「ひと昔前に書かれ、時代を経て多くの人に読みつがれてきた本」としています。

私も古典的な本の読書にすこしずつ魅かれ、「いろいろな分野で古典とされる本をあらかた読む」ことを目標にしています。私が古典本に魅力を感じる理由は、3つあります。

1. 静かである

好奇心を刺激するような見出しとともに、毎月売りだされる新刊本も魅力的です。しかし、「あれも読まなきゃ、これも読まなきゃ」と、ときに焦りを覚えることもありませんか。

一方、古典は静かです。数百年も前に書かれた唯一無二なアイデアが、悠然と待ちかまえています。そのような本との対話は、おだやかで、時のながれを緩めてくれます。

2. 安心感がある

古典には、いまの私たちも変わらず抱えるテーマについても書かれています。「幸せになるにはどうすればいいか」「人生をどう生きるといいか」など。

かつての哲学者や、その本を読み継いできた多くの人たちも、同じような悩みを抱えていたともいえます。古典を通してそれがわかると、「自分の悩みもありふれたものだ」と思うことができます。

3. 真実である

時代を経ても残りつづける古典の内容は、普遍的な真実でもあります。私も読んだ後に、「ああ、この本の言っていることは本当だな」と改めて実感することがあります。

悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。気分にまかせて生きている人はみんな、悲しみにとらわれる。
「幸福論」, アラン著, 神谷幹夫訳

悪人は罪を犯すものだという事実を承認しないのは狂気の沙汰だということである。なぜならばそれは不可能を望むことなのである。
「幸福論」, アラン著, 神谷幹夫訳

古典から、面白くてゆたかなアイデアを、たくさん見つけられると思います。

② 当サイトで紹介している古典本リスト

Point 2

ここでは、当サイトで紹介している古典本を、4つのジャンルでお見せします。それぞれの本について記事があるので、気になったものがあればぜひ読んでみてください。

  1. 生き方についての本【4冊】
  2. 幸福についての本【3冊】
  3. 自己啓発や修養についての本【4冊】
  4. 自由・愛・芸術など、人生で大切なテーマについての本【4冊】

みなさんが興味のある古典に出会えるよう、記事は日々更新してまいります。

1. 生き方についての古典【4冊】

「私たちはどう生きることができるか」というテーマについて考えさせてくれる本です。一度しかない人生を賢く生きる方法を教えてくれます。

  1. 自省録 / マルクス・アウレリウス
  2. 人生の短さについて / セネカ
  3. 大衆の反逆 / オルテガ・イ・ガセット
  4. 森の生活:ウォールデン / ソロー

①「自省録」/ マルクス・アウレリウス

②「人生の短さについて」/ セネカ

③「大衆の反逆」/ オルテガ・イ・ガセット

④「森の生活」/ ソロー

2. 幸福についての古典【3冊】

「幸福になるためにはどうすればいいか」というテーマについて書かれた本です。特に、ここでご紹介する3冊は三大幸福論とも呼ばれています。これらの本を読んで、幸せになることが上手くなったと感じます。

  1. アランの「幸福論」
  2. ラッセルの「幸福論」
  3. ヒルティの「幸福論」

①アランの「幸福論」

②ラッセルの「幸福論」

③ヒルティの「幸福論」

3. 自己啓発や修養についての古典【4冊】

成果のだし方や、自分の磨き方を教えてくれます。今の時代、自己啓発本は無数にあり迷ってしまいますが、本質のアイデアはこれらの本に書かれているかもしれません。

  1. 論語とそろばん / 渋沢栄一
  2. フランクリン自伝 / ベンジャミン・フランクリン
  3. 自助論 / サミュエル・スマイルズ
  4. 武士道 / 新渡戸稲造

①「論語とそろばん」/ 渋沢栄一

②「フランクリン自伝」/ ベンジャミン・フランクリン

③「自助論」/ サミュエル・スマイルズ

④「武士道」/ 新渡戸稲造

4. 人生の重要なテーマについての古典【4冊】

自由、愛、芸術などをテーマに書かれた本です。興味のあるものがあれば、ぜひのぞいてみてください。

  1. 自由論 / J.S.ミル
  2. 自由からの逃走 / エーリッヒ・フロム
  3. 愛するということ / エーリヒ・フロム
  4. 民衆の芸術 / ウィリアム・モリス

①「自由論」/ J.S.ミル

②「自由からの逃走」/ エーリッヒ・フロム

③「愛するということ」/ エーリヒ・フロム

④「民衆の芸術」/ ウィリアム・モリス

これからも日々更新していきます。

③ 古典の読み方について

Point 3

ここまで、おすすめの古典を紹介しました。しかし、古典は読みごたえがあると同時に、むずかしいと感じることもあると思います。

そこで最後に、私が実践している読書法をご紹介します。どの本にも使え、理解や考えを深める助けになる方法なので、興味のある方はぜひ試してみてください。

部分から考える

その方法とは、本の中で印象にのこった具体的な部分から、考えを深める方法です。以下の3ステップで行います。

おすすめの読み方3step

  1. 読みながら、印象にのこった部分にマークする。
  2. ノートに書きぬく。
  3. それについて考えたことを自由に書く。

1. 印象に残ったところをマークする

本を読みながら、印象にのこった部分をマークしていきます。印象にのこった理由は、なんでもかまいません。

  • 書いてあることに納得した。
  • その本で重要そうなところだと感じた。
  • なんとなく言い回しがおもしろかった。
  • マークの仕方は、あとから見直せればなんでもOKです。付せんをはる、ペンで印をつける、kindleならハイライトするなど。

    2. ノートに書きぬく

    続いて、マークをつけた箇所のうち、特に考えを深めたいものを選んでノートに書きぬきます。ノートは紙のものでも、パソコンでも構いません。また、書きぬき方は自分にあった方法で構いません。

  • 一語・一文だけ書きぬいてもいいし、長めに書きぬいてもいい。
  • 一文字も間違わずに書きぬいてもいいし、アバウトに書きぬいてもいい。
  • 自分で勝手に省略、要約したものを書いてもいい。
  • 3. 考えたことを自由に書く。

    書きぬいた内容について、その下に自分が考えたことを書きしるします。例えば以下の観点で書くことが多いですが、考えたことならなんでもOKです。もちろん、文量も自由です。

  • なぜその箇所を書きぬいたのか?
  • その部分から何を理解できたか?
  • その内容から何をを連想したか?自分に状況に当てはめるとどうなるか?
  • また、2と3のサイクルは、いつやってもOKです。私は次のようなタイミングでやることが多いです。

  • 本を読んでいる途中や、読んだ直後
  • 読んだ後に生活していて、その本の内容をふと思い出したとき
  • 書きぬく数は1冊につき1つでもいいし、好きな本ならたくさんでもいいです。このようにして、本の中の具体的な1か所から、ボトムアップに考えを深めていきます。

    この方法のいいところ

    この方法のメリットは、その本からとにかく1つでも、何かを学んだ、新しく考えたという実感を得られるところです。

    古典1冊のすべてを理解し、吸収することはできなくても、ひとつまみでも何かを得られたら、すばらしいことだと感じられます。また、書きぬきが集まってくると「自分だけの格言ノート」のようになり、見返すのもおもしろいです。

    読書法のひとつとして、参考になれば幸いです。

    まとめ

    この記事では、以下の3点をご紹介しました。

    1. 古典を読むメリット
    2. 本サイトで紹介しているおすすめの古典リスト
    3. 古典から学ぶためのおすすめの読み方

    古典本のプラットホームを目指して、これからもコンテンツを増やしていきます。みなさんの古典との出会いのお役に立てれば幸いです。