英語ディベートでスピーキング力を上げる練習法【検証中】
「英語ディベートを始めたけれど、話したいことを英語で全然話せない..」
「スピーチ中、”あー”とか”えー”とか言ってばかりで、スラスラ英語が出てこない..」
このような悩みを抱えている人に、この記事では、英語のスピーキング力を上げる個人練習法について解説しました。
この記事で書いていること
- 英語のスピーキング力を上げるために必要な要素【基本論】
- 英語のスピーキング力を上げるための練習方法【具体案】
この記事を書いている私は、即興英語ディベート歴2年。
「超英語初心者」からディベートを始めました。
英語初心者のディベーターの方へ
英語が全然話せなくてもどかしい..
これは、「英語初心者」のディベーターの多くが抱える、1番大きな悩みではないでしょうか。
帰国子女だったり、特別英語が得意だったりしない限り、自分の考えたことを英語で話すのは、むずかしいことです。そして、英語ディベートを始めた人の中には、「英語が苦手だからこそ、ディベートを始めた」という方も多いと思います。
なぜなら、私自身もそうだったからです。
誰でも最初のスピーチは「絶望的」
プレパ中に、出したアイデアを必死に英語に翻訳する。なんとか作った稚拙な英文を、詰まりながら話す。書いてあることしか話せないから、7分間のうち1,2分で話すことがなくなる。余った時間でなんとか他に話そうとする。全く話せない..
「英語初心者」だった私も、こんな絶望的なスピーチをしていました。
安心してください。2年経った今では、思ったことを割とスラスラ話せています。
スピーキング力を伸ばすには?
結論を言うと、ディベートを続けていれば話せるようになります。
ラウンド練習を繰り返すうち、スピーキング力は徐々に上がっていきます。
とはいえ、この記事を読みに来ている人は、できるだけ早く、今すぐにでも話せるようになりたいと思っている人が多いと思います。
「英語が思うように話せない」というのは辛いです。自分の絶望的なスピーチをみんなに聞かれます。ディベートにもなかなか勝てません。話せるようになる前にディベートをやめる人も、多いでしょう。
本題 : 少しでも早く上達するには?
そこで、この記事の本題は、スピーキング力の向上を加速させる方法です。
つまりは、個人練習の方法です。
ラウンド練習でのみ英語を話していたのでは、やはり上達は遅くなります。
ラウンド以外の時間に、私が個人的に実験し、それなりに効果のあったと思う上達方法をシェアしていきたいと思います。
参考になれば、幸いです。
スピーキング力を上げるための要素【基本論】
まず、スピーキング力を伸ばすための基本原則を解説します。
なぜ基本原則からか?というと、最後は皆さんに応用してほしいからです。
この次の章で、私が実際にやっている具体的な方法をご紹介します。しかし、これは私に合ったやり方です。みなさんに合うかはわかりません。
ですが、スピーキングの練習方法は無数にあります。そして、基本原則を知っていれば、この方法をもとに改良したり、応用したりすることが可能です。
ということで、最も大事な基本原則を解説していきます。
結論から言うと、原則は2つあります。「アイデアから声に出すまで」と「継続」です。
原則① アイデアから声に出すまで
スピーキング練習するとき、大事なのは「アイデアから声に出すまで」をひとつの流れとすることです。
ディベート中に英語を話すとき、私たちは以下のような流れを実行しています。
- 話したいアイデアや思考がある。
- それを頭の中で英語に翻訳する。
- 英語を声に出す。
実際のディベート中にすることをトレーニングしなければ、効果がありません。そのため、1→2→3の「アイデアから声に出すまで」を、一連の流れとして練習することが必須になります。
これを部分的に行ってしまうと、効果が一気になくなります。
よくない例 : アイデアから翻訳まで
例えば、このような練習です。これは、1→2の流れで止まっている状態です。わからなかった英語がわかるのは大事です。しかし、それを「声に出す」ことをしなければ、次のディベートの時にすぐに出てこないし、大半は忘れています。
よくない例 : 翻訳から声に出すまで
例えば、このような練習です。これは、2→3のみを行っている状態です。この場合、英語は滑らかに、スラスラ話せるようになります。しかし、「自分のアイデアを英語にする」ことができないため、即興的に自分の話たいことを話すことができません。
このように、部分的にではなく、1→2→3をひとつの流れとして練習することが大事です。この流れを最初から最後まで走った本数だけ、スピーキング力は向上します。
原則② 継続
言うまでもなく、継続は大事です。
なぜなら、スピーキング力は、長い時間をかけて培うものだからです。いかに長く歩き続けられるかを意識しましょう。
よくない例 : 荷物が重すぎる
ラウンド練習でスピーチをするたびに、それを推敲して書き起こして、音読するのがいいんじゃないかな?
私が、いろいろな練習方法を試したうちの一つがこれです。
結果は、3日で挫折しました。スピーチ全部を書き起こすのは、とてつもない労力がかかります。ひとつ2時間くらい。継続なんて、できたものではありません。
15分✖️毎日
1日の練習時間は、15分以内にしましょう。理由は、最大に忙しい日でも捻出できる時間だからです。
スピーチ単位で練習しなくてもいいのです。アーギュメント単位、センテンス単位でも、「アイデアから声に出すまで」の流れを踏んでいれば、十分に効果はあります。
以上の2つが、が基本原則になります。
スピーキング力を上げるための練習方法【具体案】
ここからは、私が実際に行っている具体的な練習方法について解説します。ステップは2つあります。参考までに試してみて、合わない場合は改良してみてください。
- Step1 : 瞬間英作文(参考書)をする。
- Step2 : 自分用のディベート瞬間英作文ノートを作る。
Step1 : 瞬間英作文(参考書)をする
いきなり、参考書を買わなければできない練習で、申し訳ありません。ですが、「英語初心者」の状態からステップアップするには、参考書に頼るのが最も効率的だと思います。(※ステップ2は何も買わなくても練習できます。)
僕は、スピーキングの練習本を何冊か試したのですが、ディベートをする上でのスピーキング力をつけるには、この「瞬間英作文」が最も適していると思います。
その理由は、基本原則である「アイデアから声に出すまで」だけを練習できることです。
練習方法
トレーニング方法は参考書の中や、そのほかのサイトでも紹介されています。
ちなみに、私はこの方の記事を参考にして練習しました。
参考サイト:
>>【瞬間英作文の使い方】サイクル回しのやり方を解説。1周目が難しい。気にせずどんどん回そう。
ちなみに、青い方が基礎編で、緑の方が応用編です。
私は青い方を8周ほどやって、大体習得しました、今は緑の方に取り組んでいます。まずは青い方からやってみるのがおすすめです。
>>>【青い方】 どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(amazon)
>>>【緑の方】 おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング(amazon)
Step2 : 自分用のディベート瞬間英作文ノートを作る
ステップ2は、瞬間英作文を応用した(パクった)、私なりの方法です。
ディベートに特化した文章でトレーニングをすることで、スピーキングの上達をさらに加速できるのではないか、という仮説に基づいています。
ノートの作り方
使うのは、B4のノートがちょうどいいと思います。ノートの左側に日本語を、右側に対応する英文を書いていきます。
また、ノートに載せるセンテンスですが、以下のように選ぶのがコツです。
- ラウンド練習のプレパの最中に、わからなくて辞書で調べた英語
- ラウンド練習のスピーチ中に、うまく話すことができなかった英語
- ラウンド練習を振り返って、もっといい表現があったな、と思う英語
自分が実際のディベートで、わからなかったり、話せなかった英文を選ぶことで、練習の効果も大きくなると思います。
ステップ1をやりつつ、ステップ2の準備をする
自作の瞬間英作文ノートのセンテンスが溜まるには、少し時間がかかります。そのため、ステップ1の参考書をこなしつつ、ノートを作成していくと効率がいいと思います。
まとめ
以上が、私がスピーキング力を高める上で、実際に行っている具体的な練習方法です。とはいえ、これからも改良しつつ、練習していこうと思います。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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青い方が基礎、緑色の方が応用です。